【バー入門】バーのチャージとは?相場はいくらぐらい?

この記事をお読みの方は、バーに行って"チャージ料金”をとられた事があったり、言葉ぐらいは聞いたことがある方が多いと思います。

なんとなく
「注文したものとは別に取られる料金?」
「でも、なんの料金かよくわからない」
という方も多いのではないでしょうか。

また、チャージっていくらぐらいなのか分からないから、不安だし怖くてバーに行きづらい!という話もききます。

そんな方のために今回は、バーにおける「チャージ」について解説いたします。

チャージ料とは?相場は何円ぐらい?

●チャージ料とは席代

チャージをわかりやすく言うと“席代”“入場料”といった意味になり、基本的に席に座ってなにか注文すると、注文したものと別で会計時に加算される料金の事
“テーブルチャージ”とも言います。

他にもバンドの生演奏があるバーなどでは“ライブチャージ”
カラオケが歌えるバーでは”カラオケチャージ”といった
通常のテーブルチャージとは別にチャージがあるバーもあります。

ここからはテーブルチャージについて解説します。

●チャージの相場は0円から数千円まで幅広い

チャージの相場は幅広く、ノーチャージ(無料)のお店からお一人数千円といったお店もあります。

立ち飲みであったり、カジュアルなお店で、比較的お客様の入れ替わりが多いお店は
 0円~300円程度

ゆっくりと座って話せるお店は
 500円前後~1,000円程度

高級バーや会員制・招待制バーになると
 1,000円~数千円

立地やお店の経営方針などでも違ってくるため、一概には言えませんが、この辺が目安になると思います。
ちなみに当店、お初天神 BAR THE MEMORYでは、おひとり様600円を頂いております。

●チャージがいくらかわかない場合は聞いても良い!

チャージについてどこにも書いていないバーが多く、どのくらいかかるのか不安な事もあると思いますが、そんなときは素直に「チャージはおいくらですか」と聞いて全く問題ありません

「バーに慣れていないと思われるのが恥ずかしい!」
とか
「マナーとしてお金の話はしないほうがいいのかな」
と思われるかもしれませんが、 料金気にしてたらお酒おいしくありませんから(笑)

お店側としてもお客様が料金を気にされるのは当たり前なので、聞かれたからといって特に何もマイナスに思うことはありません。

チャージはチャーム(お通し)代では無い

たまに勘違いをされますが、 バーに行くと、最初にちょっとしたスナックやナッツなど(これをチャームと言います)が出されることもあるため、この代金がチャージと思われる方もおられますが、あくまで別物です。

チャームを食べなかった(断った)から「チャージは払わないで良い」という事ではありませんのでご注意を・・・。

チャームについてはまたいずれ改めて書きたいと思います(たぶん・・・)

なぜチャージをとるのか

お客様からすると「頼んだもの以外でお金をとるなんて!」と思われるかもしれませんが、バーがチャージをとる理由は主に以下があります。

●客単価の調整

商売である以上、お店の維持に必要な売り上げというのがあります。
これを来店されるお客さんの数で割ると、必要な客単価がでます。

お客様によっては、たくさん飲んでくださる方もいらっしゃいますが、
逆にお酒に強くないなどで、1杯だけであとは水を頼んで長時間いらっしゃる方もおられます。
そういったお客様ばかりになると、本来の必要な客単価を大きく割り込み、お店の経営ができなくなってしまうので、チャージで調整している、という点があります。

視点を変えると、お店の経費はお酒の原価だけでなく、内装や空調費、人件費など、ゆっくり楽しんでいただくためにあらゆる部分で経費はかかり、ドリンク代だけでは賄えないため、これをチャージとしていただいている、とも言えます。

では、チャージをとらないバーや飲食店はどうしているのか、というと、単純に注文されるお酒やお料理代に全て上乗せしているか、お客様(席)の回転率をあげることで、必要な売り上げを得ている事になります。

●チャージをとることであえて敷居をあげている

チャージを取るもう一つの理由は、あえてお店に入る敷居をあげている、という事もあります。

小さな空間でお客様がゆっくりとそれぞれの時間を楽しめる場をつくりたい、と考えていると、
「どこでもなんでもいいから飲んで暴れてどんちゃん騒ぎしたい!!!」
といったお客様は、正直お店として困る場合もあります。
(少なくともウチは困ります(笑))

それが“チャージ”というドリンク代以外のお金をとることで、そんなお客様が来られることが減り、お店の空間が守られるようにしています。

チャージの相場のところで大きく3つにわけましたが、こんな理由から、落ち着いた雰囲気、高級感のあるお店、入店されるお客様が限られる、といったお店ほどチャージ代も高くなる傾向があります。
(じゃあ、チャージとっていない店は暴れて良い、とかそんな話ではないですが・・・)

チャージは断れない

「注文したもの以外でお金取られるのはイヤだ!」
「たくさん飲むからチャージ代まけて」
といった方もおられるかと思います。

ただ、チャージが設定されているお店においては、断れないと思ってください。
理由は上記の通りで、お店の経営上、雰囲気空間の維持のために必要な料金であるためです。

バー・ザ・メモリーの場合(というか私の場合)は「チャージまけてくれたら店入って飲む」と言われたお客様には、残念ながら当店のお客様になり得ない方、と諦めてお断りしています。
(売り上げが悪い日などは目先の売上がほしくなったりする時もありますが・・・)

最後に

バーのチャージについてここまで色々と書かせていただきました。
このブログは、バーのマスターである私が書いているため、どうしてもお店視点になりがちなのですが、少しでも理解深まれば幸いです。

帰られる時にお店で過ごした時間・サービス対して、チャージも含めた会計料金が高いと感じられれば、次はそのお客様は来られないでしょうし、
納得していただければ次もまた来ていただける(可能性がある)。
そして、お店としては納得していただけるよう全力でお店作り・接客をさせていただく他無いと、ある意味覚悟を持って営業させていただいていますので、ご理解いただけますと幸いです。

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