【初めてのバー】メニューが無い時やお酒がわからない時の注文方法3パターン

ドキドキしながらバーに入って、いざ注文!と思ったら、お店にメニューが無い・・・なんて事は経験無いでしょうか。
小規模なバーではメニューを置いていないお店が多くあります。

また、メニューがあっても中を見てもお酒に詳しくなくてさっぱり・・・というお客様もよくお見掛けします。

お酒に詳しかったり好きなものがはっきりしていれば、バックバーをみながらありそうな銘柄を注文したり、好きなカクテルを伝えたりできますが、初めてのバーやバー初心者さんではどうしたら良いか困りますよね。

そんな時どう注文すればよいのでしょうか。

「おすすめをください」は、NG

当店、お初天神 バー・ザ・メモリーではメニューをご用意していますが、やはりメニューを見てもよくわからない!というお客様は多くいらっしゃいます。

そんな時によく言われることが
「おすすめをください」
といったご注文です。

お店によっては、ウチに来たらこれを飲め!と謳っているところもありますが、多くのお店は、おすすめできない物は店に置かないしメニューにも書かない!となります。
(もちろんそんな言い方しないですけどね(笑))

●お酒探しはお客様とバーテンダーの共同作業

結局のところ『おいしいお酒』というのは主観でしか無く、バーテンダーとしてはその方にとって出来る限り美味しいと思っていただけるものを提供したいと考えます。

そのためには、単に「おすすめを」ではなく、お客様の情報が必要になってくるのです。

過去の好きだったものを伝える

もし、過去に飲んだお酒で好みのものがあって、その名前を憶えているのであれば、それを言っていただくのが最も近道です。

「前にグレンフィディックを飲んで美味しかったけど、他で近いの無い?」
みたいな具合で大丈夫です。

お酒の銘柄やカクテルの名称は、どんな味か非常にわかりやすい情報なので、バーテンダーは提供できる範囲で近いものをお出しすることが出来ます。

好みの味を伝える

はっきりとお酒の名前までは出てこない(知らない)場合は、言葉で好みを伝えましょう。
お酒によってポイントが異なりますが、ウイスキーとカクテルの場合では以下のようになります。

ポイントは、いずれもあまり細かくは指定しない方が良い事です。
細かくなればなるほど提案できる幅が狭まり、組み合わせによっては実現が難しくバーテンダーが困る事があります(笑)
あくまで自分にとって優先したい部分のみ伝えて、あとはバーテンダーにまかせてみると良いでしょう。

●ウイスキーの好みを伝えるためのパターン

細かく言い出すとキリが無いのですが、ざっくりと以下の中でどれが飲みたいものに近いか伝えてみましょう。

ウイスキーの味・香りのパターン例(どれか一つ)

  • すっきりと飲みやすいもの
  • スモーキーなもの
  • ヨードの味、香りがするもの
  • フルーティ、甘さがあるもの

詳しい方に言わせると、ウイスキーのカテゴライズとして上記の味や香りのパターンは不十分で正しくないと言われると思いますが、厳密に区別するよりは、最初はこのくらいにざっくりとしたニュアンスの方が幅が広がりバーテンダー側としても提案がしやすくなります。

●カクテルの好みを伝えるためのパターン

カクテルの場合は、味のパターン、炭酸の有無、アルコール度数、好きな色などから組み合わせてみると良いと思います。

味のパターン例(どれか一つ)

  • 柑橘系
  • 辛口
  • 甘口
  • フルーティ
  • 他オレンジジュースを使って。GET(ミントリキュール)を使って。など

といった具体に好きな味を素直に伝えましょう。
複数合わたような、柑橘系で辛口といったことも出来るのですが、最初からあまり絞らずあくまで優先度の高い味をひとつ伝えていただいた方が良いと思います。

炭酸の有無(どれか一つ)

  • 炭酸有り
  • 炭酸無し

アルコール度数の例(どれか一つ)

好きな色の例(どれか一つ)

  • ピンク
  • どすぐろい系

4つ書いていますが全てを言う必要はありません。
例えば「柑橘系でアルコール度数は低めで」といった具合に注文いただければOKです。
ちなみに、色を指定すると使用する材料がある程度決まってくるため、味の融通は利かなくなります(笑)

メニューを指しての内容を聞く

メニューがある場合は、素直に
「これはどんな味ですが」
「なにが入ってますか」
と聞いて、合いそうなものを頼んでいただくのももちろんOKです。

バーに来ると、知らないと思われたくない、聞くのが恥ずかしい、といった感じになるかもしれませんが、お店側からすると、メニューをお出ししても、お客様にとってはよくわからないのが普通だと思ってメニュー出してますんで(笑)

逆に、よくわからずなんとなく頼まれて、結果、口に合わずほぼ飲まれず残されてしまう事の方が遥かに残念な気持ちになってしまいます。

2杯目からはさらに近づける情報を伝える

ここまでは1杯目の伝え方としてご紹介しましたが、バーテンダーも頂いた情報から出来る限り全力でご提供しますが、1杯目でベストに行きあたるとは限りません。

そんなときは、
「1杯目の味はそのままで、もうちょっと辛口なのが好き」
といった具合に、もう一歩近づける情報をいただけることで、少しずつお好み近づいていくことができます。(と信じています(笑))

注文にあたって予算を言っても良い

メニューから頼む場合はメニューに値段が記載されている事がほとんどですが、バーテンダーにまかせる場合、値段がいくらぐらいのものが出てくるかわからず不安になることもあると思います。
お酒もピンからキリまで幅広いため、恐ろしい値段になっても怖いですよね。
(実際には、いきなり極端に高いものを出す事は基本無いですが・・・)

そんなときは遠慮なく、予算も一緒に伝えてもらって大丈夫です。
「1,000円ぐらいまでのウイスキーで」とか
「今日は、3,000円ぐらいで、3杯飲もうと思っています」
といった感じで、ご予算を言ってもらえればその範囲でご提供します。

お金の話はしないほうがいいんじゃないか、と思われるかもしれませんが、
カクテルについてはそうそう価格差はありませんが、ウイスキーなどは本当に幅広いため、実はバーテンダーも、どの価格帯でおすすめしようか、お客様のご予算はどのくらいか考えながら選んでいます。
なので、遠慮なくご予算を言っていただいた方が安心してご提案できるのが本音です。

最後に

好みのお酒に出会うためには、お客様から伝えていただく力とバーテンダーの提案する力を合わせた共同作業であり、バー遊びの一つとも言えます。

ここまで長く書きましたが、真剣になる必要は全く無くあまり力まず、なにか好みを伝えてみて、それに対してバーテンダーが何を出してくるのか、あーだこーだ言いながら新しいお酒の出会いを楽しんでいただければと思います。

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